情緒産業とはよく言ったものです
気持が上がるものが欲しい。
消費行動を左右する物差しになるかもしれません。これだけ消費意欲を削がれるような感染症の影響があると、本当に生きていくのに必要なものと、気持をアップさせてくれるもの以外は要らないかもしれません。
そこに行かないと手に入らないものもあるでしょうし、ネットで簡単に手に入るものもあります。それでも気持ちを上げてくれるものは人それぞれ。何がそれぞれにヒットするのか、答えは人の数だけあります。
そんな気持の動くものを皆さんは扱っていますか?春の立ち上がりで、消費マインドが低いからと、今年の春の新作は前年の売れ筋を踏襲してスタートなんてことになれば、前年さんざんその品番を販売したスタッフさんは新作とはいえモチベーションが上がりません。
こんな時だからこそ、攻めの企画を期待したいのに、前年と同じようなものが並び、更に別のショップにその品番と似て非なるものがあれば、ダブルでがっかりです。
お客様の心理、心が動くような商材、企画でないと反応を獲得するのは難しいですよね。昔から、そうした心を扱うからこそ、小売りは情緒産業だと言われました。
欲しくなる、欲しい、買っちゃおう・・・そう思ってもらうように準備し仕掛けます。お客様が今何を感じているかを読み間違うと、まったく興味を抱いてもらえないショップになってしまいます。
ご用向きを叶えて実績の獲得をしたいと言いながら、そのご用向きを叶えられるショップと思ってもらえないなら、そもそも販売現場で活躍できません。
情緒を動かせれば、売る側もお客様も楽しいはず。それを考えてみると良いのでは。
スタッフさん、品揃え、販売環境が楽しい、お客様も見て、買って楽しい、そう感じられる情緒産業としての取組こそが、今も昔も大事ですよね。