【素人集団】

業務に支障をきたしても、中間管理職の責任です

 指示した業務報告で、本当の事を言いません。素人なので事の大事さがわからないのです。

 「えっ、そんな日常業務、理解させるのが管理者であり上司でしょ・・・」と声が聞こえてきます。

 ただ現場には、本当に「素人集団」の現場ってあります。

 地位が高い人達は、「素人集団」があるという事実を指導不足や指導方法、指導技術で語ります。ただそれでは根本的な原因を除くことはできません。

 「ティーチングだとか、コーチングだとか、トーチングだとかってあるよね。理論的には○○だと言われている・・・だから君も○○しながら現場を引っ張って行ってもらいたい!」

 しかし、起きている事柄の前提が異なるのです。学問的な解決方法は通じません。

 口で報告すれば済むものを、上司の帰宅を確認してからメールで回答して、当人は翌日休みなんてのもあります。

 普通に聞いていて、そんなの嘘だ、その中間管理職が嫌われていたり、真実を話せないような雰囲気を作っているんだ、とまたまた反論が聞こえてきます。

 しかし、どんなにそうした声が聞こえてきても、あちらこちらで起きている事実なのだから、現実というのは始末の悪いものです。

 プロなら絶対にしないというような出来事、矜持のかけらもありません。だから「素人集団」。

 熟練者が訓練指示しても(業務上少し困難でも挑戦してみたらと)、訓練する本人が全くその気が無いか、現実曲げてでも当人の都合のいいような業務に矮小化して落とし込んできます。

 日常業務を手に余らせ、自分の物差しで自分に合格点を出します。どうも関わると骨の折れる現場です。それでいて、できない理由はいくらでも見つけてきます。

 自分に害のない仲間とだけつるんで、仲間の間だけで通じる言葉で会話します。活性化する組織とはほど遠いです。

 身から出た錆、そんな組織は消えて無くなるでしょう。素人発想が大事云々の前に、プロの矜持を見たいです。

 

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