【最近の若い者は】

いつの時代も言われます

 私が高校生の時に男女雇用機会均等法が成立しています。男女の差を当時の私はあまり感じていません。

 強く性別差を感じながら生きざるを得なかったのは私より上の世代ではないでしょうか?

 それでも上の世代の影響で同じような考えになる私と同世代の男性もいたかと思います。

 私が、百貨店に入社した当時、同期であっても1年先輩であっても男性と女性の働かされ方は大きく異なりました。

 指示がまるで違うのです。概して男性の仕事量は多く、指示量にも差があります。また、様々な場面に随行します。

 女性は販売業務が中心で、書類作成もあまりありません。

 疑問に思う私がその違いについて諸先輩方、上司に質問します。当たり前です。性別が違うだけで能力に差があるとは思っていないからです。

 「女性と同じで、扱いが同じだと、いつかはやっぱり嫌になるんじゃないかな?」

 「あなたは、私達より早く偉くなるのよ、最初から違ったって当たり前じゃない!」

 そういう回答でした。こんな事今発言したら、大問題です。それが当時の感覚だったのでしょう。

 逆に上司や先輩から見ると、「男女の扱い方の差」について疑問を呈する私の事を「今の若い者は・・・」と思ったに違いありません。

 いつの時代も、若い世代の感覚は、上の世代から見るとおかしく思えるものかもしれません。

 今、私が上の世代です。さぁ、若い人たちの感覚を理解できるでしょうか?理解しようと努力できるでしょうか?

 これから数十年経過したら、今の若い世代の感覚が世の中の主たる考えになるかもしれないのです。そういう意味で、進取の気性を発揮できるでしょうか?

 実は、これはこれでなかなか難しいです。自分が若い時にそんな目に合って、それでどうして、年齢がいくとできないの?と若い世代の声が聞こえてきそうですが。

 私が携帯電話を持ったのが、20代の半ばです。コンピューターでウィンドウズ95を使い始めたのは20代後半。もちろんその前はワープロです。

 それでもキーボードを使い始めたのはかなり早い方でした。

 スマートフォンでiPhoneを使い始めたのは、40代になってすぐ。

 「青春に携帯あれば妻違う」というサラリーマン川柳を知って、ひっそり笑っていたのもこの時期だった気がします。

 YouTubeを見始めたのは、40代半ば過ぎてからで、徐々にTVを見なくなります。今の若い世代はほとんどテレビをみないとか。

 こうした生活必需品でみても、成長期に全てがあって、大人になり、社会人生活を送っている世代と同じ感覚になろうはずもないとも思えるのです。

 ただ、その若い世代との感覚が、私が若かった時代の上の世代との違いと比して、とんでもないくらい、想像をはるかに超えて、違う気がします。

 私は「最近の若い者は・・・」と言うものか、言うものかとそう思って今がありますが、その私が、いつ「最近の若者は・・・」と発言してしまうか分かりません。

 そんな事象も周辺に起こり続けるのが今の、上の世代が見ている実態なのかもしれません。

Follow me!