【お店の指標を使って何をする?】

数値で考えて、データとしてみるから効率的

 お店には、そのお店の健康状態を数値で表現する指標がいくつもあります。その中から少し例を出して見ようと思います。

 お店の平均単価には、品揃えの平均単価と販売実績の平均単価、つまりお客様にとっての購入された平均単価があります。

 購入単価はレジのデータからすぐに出ます。売上を客数で割り算すれば、購入の単価がでますから、販売実績としての平均単価はすぐ出ます。

 品揃えの平均単価はどう出していますか?考えれば単純ですが、在庫高を点数で割り算すれば、品揃え上の平均単価がでます。

 あまり使わないと思いますが、店頭のみの平均単価はどうでしょうか?店頭出ししている商材の在庫高を、店頭展開数量で割り算すると計算できますね。

 例えば、総在庫から平均単価を出すと、売上目標があるあら、販売数量の目標が計算されます。

 別の計算です、売上に対して在庫高が半分なら、回転率は2回転です。総在庫を計算し50万とします。入荷や返品をして1か月商売したら、100万売れたというなら、在庫の回転率は2回転となります。

 この時の在庫の計算を平均在庫と呼べる計算をしなくてはなりません。これは、期首在庫高と期末在庫高をたして2で割ります。

 こうして、回転率を計算します。そうすると、月の売上と在庫の関係で、在庫を何回転させるショップなのかも分かるようになります。

 また、適正在庫という言葉があります。目標売上を取るために必要で適正な在庫高とでも言えば良いでしょうか。欠品を起こさない最小の在庫高と説明されていますね。

 販売現場だと、管理できないほど在庫を持つと、かえって販売時に混乱して売り逃しがでるような待ち時間をつくったり、

 扱いが乱暴になって、ストック場で商品を棄損してしまったりします。少な過ぎれば、欠品だらけになるしで、適正在庫の考えは必要です。

 そうやって、管理のしやすい販売現場をつくると、自然と売上は取りやすくなります。

 また、売上を獲得していた時のデータから、どんな状態が自分のショップにとって一番成果が出るかをデータとしての数値で見てもいいかもしれません。

 世の中には、適正な数値というのはあるのですが、個々のショップによっては、その数値通りでなくても、そのショップにとって適正というような結果が出る時もあります。

 それがショップとしての個性かも知れません。また、指揮する店長の癖というか、特徴でもあります。

 指導者が変わる毎に、ショップの数値で見た状態も変わります。

 実際には誰がやっても同じようになるというのはかえって難しく、個々に異なると思いながら、適正値と比べると良いと思います。もちろん実践論ですが。

 本当に現場では、3人いれば3様だし、5人いれば5様です。誰がトップかでもショップの特徴はかわりますし、変らないなら、人事異動での人材育成や、実績向上なんてできません。

 本当にそう考える時、「現場は生きているなぁ」と思います。

 生きている現場だからこそ、その特徴に合わせて人気ができます。ショップのファンです。

 ファンがつきやすいショップに特徴があります。これも時代と共に変化しています。

 今は何でしょうか?「楽しさ」が切り口になっている気がします。楽しくないならわざわざ出かけませんよね。

 物消費より、時間消費の価値観の方が優先されていると思います。

 そう考える時、ショップの管理で、数値で上手な管理をした方が、付帯業務の総量がへりませんか?

 データを上手に利用するのは、データ分析で、数値に強い人間を作るのではなく、根拠に基づいて、効率的な運営を行い、より店頭に集中できるようにするためと思います。

 分析家は要りません。実践家の方が有用です。ですから、使える指標は上手に使い、お店での動きに割ける時間を多く作って、楽しく思われる運営を心がけて下さい。

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