【展開分類とVMD】

展開する時の手法です

 展開分類の良さは、お客様にとって有効なグルーピングを見つけ、優先して展開しようとする事。

 このことで、見やすく買いやすい売場作りが叶えられます。結果、お客様にとってのその時の興味軸も同時に反映されます。

 アイテム毎に分けるのか、カラー別展開をするのか、シーンでシリーズを分けるのか、コーディネート提案事にグルーピングするのか、

 納期毎で分け入荷の新しいものが分かるようにするのか、特別品だけをまとめて推奨している商品・品番が何なのかわかりやすくするのか、様々です。

 こうしてできたグループングをどう配置してショップ展開をしようかと思うと、VMDの論理が役立ちます。

 ショップボディに着せ付けするもの、店頭内のボディにボディに着せ付けするものを決め、目立たせるために使用するコーディネートやお薦めするコーディネートを選びます。

 ショップ内VPにはIPの連動があります。ですので、展開するグループング内からショップVPは選ばれている必要があります。選ぶ順は逆でも可です。(実務上の順は、結果的にどちらでもOK)

 グルーピングされた商材の分量を見ながら什器が決まり、什器によりますが、PPを作る作らないが決まります。

 そうした知識、原理に基づいて考えながら、優先したい概念を、表現します。

 お客様にとって見やすく買いやすいに関して、色々な分類で商品群を作るわけですから、それを展開の技術によって、より見やすく買いやすいを求めていく訳です。

 このブログ内でもVMDについて何度も解説しましたが、VMDは接客にも影響する大事な知識です。こうした実際の売る実務に影響を及ぼすVMDに関しては是非しっかり学んで欲しいです。

 昨今、ECでの販売実績が上がったり、EC販売を強化する会社が増えたりしています。ただ、こうした時、実店舗の魅力って何だ?と問わざるを得ません。

 実店舗の魅力は、実際そこに来店してこそ実感できる楽しさと思います。楽しくないところに来て、数時間でも過ごすと、時間がもったい無くないですか。

 心を動かす「楽しい」とか「面白い」とかは、ECの画面で体感するのはなかなか至難の技です。

 今後は動画を利用してそうした心を動かす仕掛けや、ECから実店舗の優秀なスタッフが接客さながらに喋りだすと言うような仕掛けが出てくる事でしょう。

 ただ、実店舗に関しては、そうした楽しさ、面白さを感じられる場所として存在すれば、来店する事で息抜きにもなり、楽しい感情を想起させる事にもなり、良い買い物もできるわけです。

 ここ数年来、サードプレイスという言い方で、家でも仕事場でもない3番目の場所として、リラックスして過ごせる場所、癒しの時間を過ごす場所がもてはやされました。カフェが代表的です。

 駅の構内にちょっと立ち寄れるお酒を飲む場所ができ始めたのもそうした概念が優先された結果です。品川駅には多くありますね。

 ショップ、販売現場が、家と会社以外のサードプレイスになってもいいと思います。

 楽しいから、面白いから、リラックスできるから、あのショップに是非行こうとなるようなそんなショップを作るために、展開分類とVMDを活かして欲しいです。

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