【戦略と戦術】

どちらが得意ですか

 戦略と戦術の違いわかりますか。方向性や方針、計画が戦略で、その戦略を叶えるため、何をどうするというのが戦術です。

 店長級の方だと、営業計画(戦略)を立て、自身が先頭にたって、方針に沿った販売実務(戦術)を行い、日々戦術を駆使する方も多いと思います。

 計画を立て、次にどういう方向性で戦うのかを決めるのが戦略であり、戦略立案です。

 方針を叶えるために、どんなツールを使うか、集客ならDM投函、電話での来店約束、メールの一斉配信、LINEなどのSNSの利用が良いのかなど、現場で方針を実現するためどう実践するか、その方法が戦術です。

 どちらかに偏重すると言うより、バランスの話。本社が戦う方針を決めて、現場の店長が戦い方を吟味するという話。それぞれがその役割を果たします。

 たまに販売力(戦術)だけで実績獲得をしようと躍起になる店長がいます。「本社が助けてくれないなら、売れば良いでんしょ!」と言わんばかりの奮戦です。

 古い兵法書に個人が奮戦しなくては事柄が改善、解決しない時は、計画がダメな時という内容の文章が残っています。組織で動く時、個人だけが活躍すれば済むということはなく、関わる組織がそれぞれ機能しなくては、成果は望めません。

 ただ、現実にスーパーマンのような方がいるもの真実。その方の売り上げだけで、この1週間の予算達成した何て話はザラにあります。

 一方、戦略だけに特化しすぎる時は現場で対応できないような計画が降りてくる事があります。机上の空論とはよく言ったものです。「とてもじゃないが、できない。現場知っているのか?」そんな声が本社に行きます。こうした時、現場の士気は著しく下がるもの。

 これとは別に、戦略を理解しない不平屋の店長がいると、実施可能な計画にも反抗的になったりします。現場の実情が反映されていないと。こんな時はSVが困ります。本社の意向を現場で分かりやすく伝え、実施させ、成功に導かなくてななりませんから。

 加えて、販売現場では成果を求めて戦っている訳ですから、誰にどんな役割があるか、そしてその役割に基づき、次の一手が決まります。

 自分の役割が正しく理解されて、同時にショップの全員も誤解なく理解し、計画遂行できるなら、最大の成果を獲得できると思います。

 誰に、どんな役割を与え、計画遂行のための細かい実務をどう果たすのか、役割分担も大事です。この時は、適材適所で実施しましょう。

 企業が大きくなると、誰がやっても同じ結果がでるように、属人に頼らない組織運営を目指しがちです。

 人には得意不得意があるもの。誰でも同様の結果が出るように取り組めるなら、それはただの単純作業です。計画遂行の細かい役割は単純作業ではありません。適材適所で、効果を手にれる方を勧めます。

 誰がやっても同じになるような仕事の仕方を推奨して、弱体化した組織なんて数え切れません。

 戦略上手の方には、頭の良い方も多いですが、その分、理論上優れていも、現場向きでない考えをするのかもしれません。

 現場実務を果たす時、その役割について絶対優位である必要はないのです、比較優位で良いのです。

 その集団の中で、他より優れていれば良いのであって、全国的なモノサシで優れている必要はありません。

 それぞれが得意にしている役割をもって、計画・方針を叶え続け、発展し続ける現場であって欲しいと思います。そのためには、戦略と戦術について、ごっちゃにしないで、正しく理解しましょう。

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