【商品について話すとき】
商品分類 分類して話しましょう
商品について話す時。接客中にお客様との会話で、「かわいいですよね」とか「おしゃれにみえますよね」とか話す方もいると思います。
ショップ内や、本社、商業施設と話す時はどうでしょうか?「なんでこの品番好調なの?なんで売れてるの?」って本社から連絡が来た時、「かわいいからです」って回答したら、伝わりますでしょうか?
本来ならその品番のどの要素が「かわいい」のか「おしゃれ」なのか、デザイン、フォルム、丈、素材、仕様、その他どこが受けているのか本社スタッフは聞きたいのではないですか。
商品を語る時、感性の要素で語ると伝わりません。普遍的な内容で伝えます。例えば、ジャケットなら、袷がダブルの時、どこの誰が表現してもダブルのジャケットです。
それも説明の最初に、前身頃の胸ポケットのワッペンのデザインを話すということも無いと思います。その商品を決定付けるなるべく大きな要素から語ります。
袷 シングル
ボタン数 2つボタン
衿 ノッチドラペル
フォルム ボックス
柄 無地
ポケットの有無 前身頃にポケットなし
裾の仕様 ラウンド
丈 ミドル丈
袖とボタン数 空き見せでボタン4つ
素材(マテリアル) ウール100%
織り(コンポジション) ホップサック
・・・の紺色。
如何でしょうか?ジャケットの姿が頭に浮かびませんか?こうして商品の要素を商品知識で語ります。しかも、その商品を形作る大きな要素から順番に。
商品のどこの何がどうなっているから、「かわいい」「おしゃれ」と思うのか、どの要素の話なのか、それを商品知識で語れると分かりやすいです。
例えば、もし同じ商品知識量の同僚がいて、電話だけで商品を説明し(分類し)、電話先の相手がその商品をそのままを思い浮かべられれたら正しい説明ができたという事。電話だけで説明できますか?
「紺のカッコいいジャケットがあったんだよ」だけでは何も伝わりません。
分類を日々行うと、商品の売れる理由と、売れない理由もはっきりします。
しっかり普遍的な要素で分類して、言葉で伝えられる様にしましょう。誤解しようのない言葉(商品知識)で語って下さい。
商品で売れる理由と売れない理由が分かると分析力が上がります。正しい、精度の高い分析なら、次の計画が立てやすくなります。実績も獲得しやすくなるという訳です。
商品分類は頭の中に分類表を持つといいでしょう。ジャケット以外でも全てのアイテムで分類可能です。ファッション品以外でもできます。そして、日々更新する事が大事。
そして、その大事な要素はマーケットの傾向により変わるもの。重要度が変わるなら、分類表も更新が必要です。日々自身の商品分類を行って下さい。商品を科学しましょう。