【マーケットを見る時】

新しい街、新しい商業施設、新しい売り方を見よう

 よく、「世の中見て、皆さん自身が自身の目で変化を確認して下さい」なんて言われる本社研修ってありませんか?そうした時のマーケットの見方です。  ※競合ライバル店の品揃えやプロモーション、接客を見る話の市場調査とは違う話題です

  • 新しい街。

 急に来街が増え、今までとは異なった視点から街が利用されることがあります。代官山がお洒落で人気が出ると、その後、徐々にそのお洒落なイメージでマスになります。するとそこにいたコアな人が、中目黒に移っていきます。今度は、隠れたお洒落な街として中目黒が紹介され、同じことが繰り返されます。

 物理的に新しい街ができたというわけでは無いですが、街のイメージの認識のされ方が変わることで、来街する人が変わりますし、街の顔も変わります。

 その際、その何が受けているのか、何の要素がイメージの代表なのか見てみると良いと思います。その街にはきっと次の時代が求めるものが集まっています。

 言葉通りの新しい街で、注目されている再開発も同様です。こちらは説明いりませんね。新しく開発された話題の街、その作られた切り口を見に行けば良いのです。

  • 新しい商業施設。

 新しくできた施設には、新ブランドや人気ブランドが導入されやすいです。施設の方でもマーケティングを行い、今を感じるブランド揃え、新サービス導入など注目度の高いものを採用します。

 カテゴリーの大小やどのカテゴリーをどこに配置するかでも鮮度を感じさせます。

 同時に来店客。若い方が多いとか、購入能力が高そうな方が多いとか、OL層が多いとか、特徴も出ます。どんな客層に響いいているか知るのも有益です。また、地区の特徴などを活かしているかも。

 慣れてくると、オープンし立ての賑わいが、一過性のもか、その施設が今後も繁盛店として継続するかも予測できる様になります。

  • 新しい売り方。

 売り方が新しいというのは、中々ありません。古くて新しいというのはあるでしょう。それは、ここに分類して良いと思います。

 新しい売り方自体は発明に近いです。日常的にも、新しい売り方について、注意を向けてみるのも良いと思います。

 20年ほど前、以前の話です。お客様に必要なものを必要な分だけ売るのだといって、調味料を規定の入れ物でなく、グラムやミリリットルで、お客様が必要な分だけ販売したところがありました。

 世間では新しい売り方なんて紹介されてましたが、これは「量り売り」です。量り売りは昔ながらの日本ではよくあった、普通の売り方です。

 今の世に見かけなくなっただけで、今ここで発明された訳ではありません。こう言うのは、「古くて新しい」に分けられる売り方です。なくなりつつあるものがお客様の利便になるなら、こうした売り方を新鮮味をもって見ても良いと思います。

 話が横に逸れますが、勢いのある駅ビルの若手スタッフが「私達は常に新しい売り方を考え、実施していきたいと思います」と言う場面に遭遇する事がありました。

 しかし、その勢いのある商業施設は、賃貸、不動産経営の会社、どこで何を売ろうと思っているのかと、何をもって新しいと認識しているのか、私には分かりませんでした。また、その施設が古くて新しいを模索する必要があるのかも。勢いがあるだけに、どうしたいのだろうと・・・。

 如何でしょうか。3種類ありました。そうしたマーケットの変化を見て、仲間と話題にして話してみて下さい。自分が考えた予測なり、今後のお客様の嗜好なり。訓練で考察に深みがますと思います。

 そんな習慣持つようになると、ある時「おやっ!」と、ちょっとしたマーケットの変化に気づきやすくなります。つまり、次の時代に備えやすくなります。

 そうしたら、次の良い商売を目指しましょう。時代を反映したところに人は集まりやすいです。

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