【館内新客 入店増 売上アップ 素通り客】

「館内新客」を狙え!

 「館内新客」、あまり聞きなれない言葉かもしれません。意味は、言葉の通りで、館には(商業施設)に来店しているが、自身のショップのご利用は無いお客様のことを言っています。

 「館内新客」は館内にいる、自ショップ未利用の新客(お客様)。せっかく館に来店があって、そこにいるのに、用事が済むとすぐに帰宅てしまう傾向のお客様です(回遊しない素通り客も含みます)。

 買い回りをして、色々な館内のショップを見て頂けたらいいのですが、昨今用事が済むと、ふらっと館内を見て回ること無く帰宅してしまう、そんなお買い物客の傾向が強いです。

 この「館内新客」の方、結果的にはいつも使う商業施設のことをあまり知りません。お客様にとって、「本当は欲しい!これ欲しい!」と思う品揃えのショップがあっても、見てないので知る由もないのです。

 このお客様について「商業施設には色々なカテゴリーの物販・サービスがあるのに、折角そこにいるのに、なんで、私たちのショップに来ないのだろう?いつもここに来店しているのに」と思いませんか?それでも実際は、館内のことを知らないのが実態です。

 こうしたお客様には、こちらかアプローチするしかありません。ショップ名や品揃えなど、このお客様向けに訴求・お知らせしてみてください。きっといい反応があります。

 訴求方法です。商業施設のフロア担当を動かすしかありません。スポットVPでも、エスカレーター周り踊り場スペースVPでも良いので、訴求場所を獲得してショップ以外の区画で、ショップの訴求をするのです。

 場合によっては、館内のプロモーションスペースを借りて、プロパー催事でも、セール催事でも実施すると効果的です。スタッフが直接新客(お客様)と会話できますから。

 VP・催事共に、その飛び地からの送客効果は絶大な実効性があります。館内のどこが有利な場所か、普段から館内リサーチをして下さい。

 催事スペースをVPの集合で利用しても良いですし、うまく話ができれば、館内の入館口ウィンドーのVPを獲得するのも有効です。

 実際必ずあるお客様の反応があります。催事開催したり、VP設置したりすると、お客様は「このショップいつからあるの?」というお言葉です。

 本当です。10年、20年その商業施設でショップがあっても、初めて見たという反応の方が沢山います。つまりは情報を知らないのです。情報を得たお客様はショップまで足を運びます。まさに送客効果。

 訴求のための飛び地獲得は、フロア担当や運営責任者をその気にさせないといけません。彼ら、彼女らが館内のプロモーションの権限を持っておりますので。

 今の時代フロア担当といっても、そうしたVP運営等にはうとく、管理中心、決まりごとの連絡中心、提出物の締め切りや、売り上げヒアリング、データ開示などの業務を行ってるスタッフが多いです。

 管理ではなく運営とは、実績を上げる具体策をショップごとに個別に提示しなくてはなりません、これは一朝一夕にはできません。

 こればかりは、上手に商業施設スタッフと会話して下さいとしか言いようがないです。場合によっては、本社営業担当を使ってでも、訴求スペースを獲得するといいでしょう。

 ここで獲得したいお客様は、ショップにとっては何らかの興味を持って来店してくれるお客様、客数増、顧客化には最適な客層だからです。

 館の入館客数など日常的に話題になり、フロア担当などはその集客のためのプロモーションに必死かもしれません。「館内新客」については、館の入館の増減と関係なく訴求できます。

 結果的に自ショップの客数を増やすことができます。更に言うと。訴求に反応するお客様は自ショップに、何らかの興味を持ったお客様です。

 客数の母数を増やすには、定期的な館内の、ショップ区画外の訴求は必要です。

 「館内新客」を意識してみて下さい。昨日までの「素通り客」が変化するきっかけになると思います。しっかり自ショップをお客様に紹介するのも必要なことです。送客効果を狙い、商業施設担当を説得してください。

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