【月報の書き方 売上アップ 】

報告の中身で、ショップ現場への本社からのヒアリング内容が変わります!

 月報は、月の振り返り・反省内容です。結果が良いなら良い理由、結果が悪ければ悪い理由を書きます。

 その中身にどれだけ現場での出来事が書かれていますか?提出物なので繕うような書き方していませんか?

 本社はショップ現場の何をどう変えれば、ショップが活性化するのかを気にしています。月報の情報は、そのきっかけになる、建設的な真実の報告をするように心がけましょう。

 話す内容で人の態度が変わる例です。私がよく行った展示会での出来事です。どこでも同じことが起きます。

 会場にはだいたい商品担当者がいます。その商品担当が、私が話す商品情報で態度が変化するという場面がありました。商品担当者は、販売現場の情報で、納得性の高い情報を得ると、もっと情報が欲しいという態度になり、こちらに対して、沢山質問が出るようになります。

 展示会は、アパレルの新作披露の場です。商品で、お客様の需要を獲得できる・ニーズを拾えるものを作り、先見せします。

 それで、販売現場の情報で、商品修正するというのが前提です。なので、アパレルの商品担当者は新作、商品について正しく語って欲しいと思っています。

 中には、色が一辺倒だとか、スカートの型数よりパンツばかりだなぁとかとかの指摘をする人がいますが、聞いているほうはそんな情報は欲していないと思うのです(MD計算済みで展示会を開催していますから)。

 本当に必要な情報は、「この商品のここを、こう直すともっと売れますよ」という具体的なアドバイスだと思います。もちろん修正の根拠は必要です。

 私は展示会に行く際には、商品のどこをどう修正すると、より売れるかというようなアドバイスをしようと心掛けてきました。商品にまつわることを話す場として、具体的に何をどうするのか?それを話そうと。

 私が行ったアドバイスを活かしたところ、消化率が大きく改善したというお礼の言葉を頂いた事も何度もあります。

 商品とお客様のニーズに関しては、販売現場にいる百貨店の人間の方が一日の長があるものです。しかしながら、展示会も商談時間ばかりで、商品情報を獲得をする場にならないこともあります。

 修正情報をもらうには、百貨店の担当を更に「展示会前」に呼んで商品への意見を聞くというよう場があるのが普通という事も知っています。

 それでも展示会では、多くのアパレル商品責任者の方々が、私の話を聞いてくれました。

 その理由は、私がお客様のニーズや、トレンド、マーケットの変化など商品にまつわる本当・真実のことを話す人間として認識されていたからだと思っています。

 繕うような、どこでも通用するような、当たり障りのないことばかりを言うバイヤーならそれなりの扱われ方ではなかったかと。

 この例を基にして、ショップの皆さんに言いたいのは、「振り返り・反省」である月報の中身が、建設的で更に売上が向上するといった具体策の内容提案であることが望ましいです、という事。

 同時に、その内容の納得性や真実味、信ぴょう性を感じる内容である事。そうすることで、本社スタッフの方はそのショップの報告内容をより注意深く読み込むようになります。当たり前です。大事な本当の内容ですから。

 ショップにとって、このことの何が有利なのか?

 人は自然と納得性の強い内容を報告事項にします。その内容で事業部の商品の修正が入ったり、プロモーションの期間の変更があったり、アイテムの構成比に手直しが入ったりします。

 報告を上げたショップの事例で運営が修正される訳ですから、そのショップにとって有利じゃありませんか? 良い販売環境の獲得になります。

 こうした動きには、規模の大きいショップと郊外の中規模ショップの差がありません。

 内容として、分かり切ったよくある分析だけを報告する大型ショップと「確かにご最も気づきがあるなぁ」という内容を報告する中規模店舗があったら、普通は、内容で判断します。当たり前です、とりあえず提出したような、繕うような報告書にだれが興味を示しますか?

 私の例と一緒です。規模ではありません。実際、私が商品へのアドバイスで最も多くお礼を言われたのは百貨店の支店所属の時でした。

 取引のあったある大手アパレルの事業部長は、私の往訪スケジュールを必ず確認し、会場に在籍して商談をしたものです。

 同じブランドで往訪している本店バイヤーには、先方営業責任者が対応していて、支店の小さな売り上げの私にはブランドの総責任者が対応してくれました。

 これは、私に会いたいのではなく、私からの商品に対する情報が取りたかったと考えています。売上規模の大小ではなかったのです。

 同じ事がショップにも起こります。徐々にではありますし、中期的な取り組みですが、本社の動きを自ショップに有利になるよう報告書、月報作りませんか?

 少しでもショップが有利なるよう、ショップの現場でも戦略的な動きも忘れたくないものです。

 日常が戦術で技術を磨く場というものなら、販売環境も同時に有利になるよう工夫しませんか?「月報」侮るなかれですよ!

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