寂しいです。空き区画が増えます。
商業施設では、今(2021年1月)、どんどん空き区画が増えています。馴染みのテナントさんが退店と聞くととても寂しい気持ちになります。
ちょっと縁のある取引先がありました。和菓子のショップです。この取引先は地元企業で、地元ではみんな知っている和菓子屋です。
駅周辺の百貨店にもショップがあり、北口の駅ビルにもショップがあり、卸しの商売もしているようで、地元のお菓子の販売コーナーでは品揃えを見る事も出来ました。当時、南口の駅ビルでは取り組みがありませんでした。
この和菓子屋さん、地域の私学の小学校で私の息子の同級生の家でした。そうです、母親同士はママ友の関係です。私もここの女将には何度か挨拶したことのある間柄でした。
もう5年以上前の話です。年末の駅コンコース催事で正月のお餅を売る企画があり、あてにしていた業者が穴をあけ困る場面がありました。
その時私の上司が地元のその和菓子屋さんみたいなところがあればいいのにとつぶやくので、私知っていますよ、息子の同級生の家ですのでと言いました。
私は、妻に頼んで連絡を取ってもらい、結果、駅ビルの正面口の催事でお餅を売ることになります。
この時の女将からの情報だと、北口の駅ビルの正面口催事で売る予定だったのが、「今年はできないから!」で断わられ、困っている時に私が声をかけ助かったと思ったとの事でした。
「縁があるなぁ」が感想です。ただ、この後この和菓子屋さんが北口の駅ビルに、お餅は南口の駅ビルで売ることになったと話を通しに行った時、「南口で売るなら、北口でも売れ、売るの止めるのを止める・・・」と言われ、その和菓子屋さんその年だけは、駅の北と南とで販売することになります。
つまり、事情が変ったのでと、南口の我々のオファーを断らなかったのです。その女将、約束を、商売人としての筋を通す方でした。
全く別の話ですが、この北口の駅ビル、とある化粧品ブランドに休止を告げたことがありました。
その化粧品ブランドは地域に顧客がいることもあり、その後南口の我々に拾って欲しいとオファーします。特に断る必要もないので、区画を作り導入することで動きました。
その後、この会社の責任者がお世話になったと北口の駅ビルの会社にそれまでの挨拶に行き、その時これからどうするの?と聞かれたそうです。
隠す必要のない事実なので、南口の駅ビルが拾ってくれたので、南口に出店しますと丁重に挨拶したとか。
するとその社の社長がその話を聞き、「休止するの休止、継続だ!」といって今までの商談の経緯も結果も全く顧慮せず発言。
結果、我々へのつまり南口駅ビルへの出店が遅れるということもありました。社風って怖いですね。余談ですが。
和菓子屋さんの話に戻ります。その後、この催事の縁でショップ導入となるのですが、今この感染症の影響で今回契約が終了となります。
そうです。本当に寂しい話なんです。
ただこの和菓子屋さんの女将、これまでの経緯の発端となったママ友の私の妻宛に連絡をくれました。「今まで大変お世話になった」というお礼です。
本当の商売人です。誰が動いて始まった話かを何年たっても忘れていません。