【売る仕事で大事なこと】
都心に行きたい、行けなければ辞めます
働く際の前提。売る仕事でいくつか大事な事柄があります。その一つになるのではと思います。
経験上の話ですので、データを元にした話ではありません。
比較的若いスタッフさんで、都心で働きたいという方がいます。郊外の駅ビルに異動してくると、数か月もたたないうちに、「都心の店舗、都心店に異動したい、異動できなければ、辞めます」と本社に泣きつくスタッフがいます。
そのブランドを要望するお客様は、都心だろうが、郊外だろうが、地方だろが、必ずいらっしゃいます。
その目の前のお客様に「自身の販売するブランドの良いところはどこか、どうお召しになると格好が良いのか、エレガントなのか、その良さをご紹介して、分かってもらい、ご購入頂き、お客様に満足してもらって、ブランドのファン、その店舗のファンになってもらう」ことが大事だと思います。
また、そうした大事な事を具現化するのが売る実務であり、仕事の醍醐味。どこで働いていても、その場にはその場のお客様がいます。
なので「ここでなくては、場所限定でなくては働きたくない」という考えの持ち主をどうも認められない気がします。
どこでも、自分たちを必要としているお客様がいらっしゃるのに、新宿じゃなきゃ嫌だとか、渋谷じゃなきゃ、有楽町でなきゃ嫌だとか、そういう気持ちってどこからくるのでしょう。
お客様本位というより、自分の勤務地が優先。そりゃ希望の勤務場所ならモチベーションがあがり、力を発揮するというタイプの方もいるでしょう。
しかし、働いていて、ずっと希望通りの方っていますか? いないと思います。与えられた環境で力を出し、結果を出すので、希望がかなうものかと思います。
自身の進退をかけ異動を希望するなら、希望がかなった暁には、本社もびっくりするような成果をあげてもらいたいもの。ただ、寡聞にしてそうした現実を聞いたいことはありません。
自分が好んで販売の世界に入り、そのことを楽しみながら、その楽しさをお客様と共有しながら、自身のブランドの商品をご購入頂き、喜んでもらおうとするのが、お客様本位かと思います。
その方が自身の目標達成にも近づける気がしてなりません。自分の技術・技量を発揮してその成果が見える時にモチベーションがあがるものです。
また、自分の努力や取組が成果を上げるから面白い。そうしたことに、地区・地域が限定されるとは思えません。
店長サブはじめ、皆さんに伝えたいのは、「ここでしか、通用しない」というスタッフさんにはなってもらいたくないという事(もちろん、家庭の事情、実家の事情で働ける地区が限られるのはこの考えとは別の事柄です)。
心構えも大事です。皆さんの気持はどこにありますか。自分の心に何度でも問い合わせてみて下さい。せっかく選んだ楽しい仕事です。進むべき道を間違いなく進んでもらいたいです。