【 販売スタッフさんのストレスの行方】

色々な事件もありました

 販売現場をずっと見ていると、ストレスからなのか、事件のようなことも経験しました。

 売る現場のストレスを全く別のもので消化させようとするのでしょうか。

 定期的に女子トイレで大量のペーパーで便器が詰まるというのは、百貨店時代にも、駅ビルでも経験しています。

 もちろんスタッフさんだけが利用する訳では無いトイレなのですが、フロア構成とか、位置とかで、出入りの業者さんの誰かではなく、恐らくスタッフさんが当事者というのがあります。

 まぁ、それだけなら、施設のハード面の話ですが、ショップ内で起こると大変面倒で、ヒアリング以外でも被疑者の動きを観察したりすることもありました。

 商品がハサミで切られていたことがります。しかも何日か置きにです。

 そのショップに恨みを抱く人の犯行とも思えますが、ショップの形状や閉店時の姿から自ショップの誰かとしか言えない状況でした。

 もちろん事件の報告者が犯人ではありません。状況証拠しか無い時というのは大変です。

 「しばらく様子を見る」という対策なのか何なのか分からない対策になります。

 その時は本当に偶然ですが、異動時期であり、疑いの該当者が異動するとそんな事件が無くなります。

 犯人が全く分からない案件もありました。商品に何か液体がかかったようにされ棄損される事が連続したのです。

 ここは、夜の防犯カメラで見ても、フロア鉄扉での出入りで見ても全くどこの誰が犯行に及んだか分かりませんでした。

 通常出入りが無いと内部の方が疑われるのですが、それもストレスの行き先なのかと思います。

 ただ先程の例と同じく、商品を棄損する形でのストレス発散は、私には腑に落ちません。

 自分たちが紹介し、お客様に喜んでお求め頂くように日々仕事をしているのに、その主体となる商材を棄損するなんて。

 普段食べるご飯に泥水掛けて食べるようなもの。大事な生きる糧を棄損するのは決して許されることではありません。

 また、恐らくショップ間の人間関係がこじれて商品を棄損したのだなと推量できた経験もあります。

 なんでしょうか、人を良く思わないというのは。

 攻撃を受けたショップの閉店状態や因数点検後では、あり得ない出来事でした。

 スリーブアウトの陳列商材に横一本で口紅で線が引かれていたのです。見た瞬間「ぞっ」とするような気持になります。

 赤い口紅の濃さと太い線が、さあぁっと引かれて細くうすくなり、多くの商材(スリーブ部分)が汚されています。

 はっきり言って気持ちの悪いものです。妬みや嫉みだと思いました。これも状況証拠しかありません。

 私が周辺ショップのシフト表を見比べて、事件の起こった複数日の遅番シフトを調べました。

 どの日にもいたという意味で、該当者が1名ありました。その後すぐ、この方もブランドの事情で異動するのですが、それと共にそのショップの商材が棄損されることは無くなります。

 他ショップを攻撃するのもストレスでしょうか?

 人と向き合い、良い時間を共有し、喜んでいただけるように働くことは本来は嬉しいこと。販売現場は、そんな気持ちの人の集まりである事を望みたいです。

 人間対人間でお互いに良かったと思える時間の共有が、つまらないわけないですから。

 販売現場で経験したストレスのはけ口があらぬ方向を向いた例を挙げました。他山の石になれば。

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