【クリーニングについて】

衣料の取り扱いでは必須の知識

 クリーニングは、衣料の取り扱いでは大事な知識です。クリーニング店はどこが良いのか、当たりはずれがあるのは、生活者ならそんな当たりはずれの経験者が多いのではないですか?

 クリーニング店の見分け方は、「LDマーク」「Sマーク」があるお店を選ぶのが良いという方法があります。実は、教本にはなかったのですが、私の受けた研修の際に、講師からこうしたマークのあるお店の方が信頼度が高いと聞いています。

 この2つ以外にもマークがあるようですが、つまりは、トラブルになった時に賠償・保証の対応・対処をするお店という事です。                      ※全国クリーニング生活衛生同業組合連合会HPにマークが載っています

 ただこれだけでは、販売時の情報としては少ないですね。扱い方とか汚れた時とかの知識も必要です。汚れの種類は5つあります。

①油性・・・機械油、身体の脂、食用油など
②個体・・・すす、土埃、鉄粉など
③水溶性・・・汗、食塩、砂糖、果汁など
④特殊・・・油のシミ、水性のシミなど
⑤細菌 カビ・・・カビなどです。

 これに対して、汚れの除去方法は、大きくは2つあります。

①油性の溶剤で溶かし出す方法
②水に溶かし出す方法

 ①は、いわゆるドライクリーニング。油性の汚れを落とす方法のことで、水を使わないのでドライと名乗ります。

 そもそも、お手入れをしっかりするとクリーニングの頻度はだいぶ減ります。洗いが50%なら保管も50%で、この2項をもってお手入れが100%になると思って構いません。

 洗う前に、何で洗わなくてはならないのかを考え、汚れが付いたからと思うなら、その汚れについて知る事が必要です。

 ドライクリーニングについての注意ですが、溶剤は使い回しがあると思って構いません。新規の洗い物のたびに溶剤を入れ替えていないという事。溶剤の循環があるようです。

 これの悪いところは、再汚染です。汚れた溶剤で洗うので染料等で染まることもありえます。同時に水溶性のよごれはドライでは落ちません。油性の汚れのみです。上記に挙げた水溶性の汚れを取るためには、水洗いをするべきです。

 水洗いは、水の量と洗剤の量と洗濯物の量の決め事を守ることが大事です。洗剤ラベルに使い方などで記載があると思います。

 実際には洗面器に貼った水に洗剤を入れ、洗濯物を5回程度の押し洗いで十分汚れは落ちます。型崩れを防ぐにはネットで干すことも忘れないで下さい。

 私もこの方法を教えてもらった時、ビジネスで使用しているウールパンツを押し洗いしました。脱水は洗濯機の脱水を利用。プレスは難しいのでプレスのみクリーニング店に持って行きました。自分でやってみないと取り扱いなんて中々説明するのは難しいですよね。

 ウールニットを押し洗いした時には、ネットで形作って干しました。これもやってみると簡単です。ただ、失敗すると物を駄目にするので、より注意深く扱うなら、洗う前に新聞紙で型を取って、洗ったものをその型にあわせて広げてから干すのもいいと思います。押し洗い後の脱水は、洗濯機の脱水機能を利用しています。

 衣料の洗いは注意が必要なものです。とくに洗いのきついドライクリーニングだと、汚れを取る時に生地の表面をこそげとるのと一緒になり、風合いあが落ちます。

 洗いを柔らかくしたいなら、石油系の溶剤でお願いしますと言って、依頼して下さい。ただ、石油系という名前だけあって引火の危険あがあり、扱わないクリーニング店もあります。

 そうした溶剤でも当たり前のように扱うお店も信頼できる気がします。もちろん、自分のコミュニティで評判のいいお店もあると思います。そうした口コミも大事にして下さい。

 私は利用しながら数件探し回り、手仕上げでワイシャツを仕上げるところや、ウールや獣毛でも水洗いをしてくれるお店を探しました。そうしたところほど、老練ながら愛想のいい、感じの良い店主が運営しているものです。皆さんもクリーニング店の行きつけを探してみると良いと思います。

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